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清涼飲料水の飲み過ぎに注意

 暑い夏がやってみました。この時期は汗をたくさんかき水分補給が大切になります。子どもたちの様子を見ていると清涼飲料水を飲み過ぎているように思えます。そこで適切な水分補給の方法について考えることにします。6年生の体育保健領域の実践です。

1.おやつ調べから


 1週間のおやつ調査をしたところ,予想通り糖分や塩分の取りすぎの子どもがみつかりました。望ましい間食の取り方については一応知っており,自分なりに心がけていると思います。しかし,自分の生活をしっかりと振り返ることはできていません。子どもが主体となり,「おもしろそうだぞ」「え!どうして?」など子どもが意欲的に取り組む学習にしたいと考えました。そこで子どもたちの最も関心の高い「糖分」について取り上げることにしました。
 糖分の教材としてケーキやお菓子などではなく,ペットボトル飲料を取り上げます。子どもが好む飲み物には多くの糖分が含まれています。清涼飲料水を多量に飲用して糖尿病を発症する「ペットボトル症候群」が注目されています。知らず知らずのうちに大量の砂糖を摂っているのです。そこで,糖分が多量に含まれているとは思えないペットボトル飲料に砂糖が多く含まれていることを知ることを通して,糖分に対する自覚を深めさせたいと考えました。

2.砂糖がこんなに


 砂糖をとりすぎるとどうなるか話し合います。「太ってしまう」「虫歯になりやすい」「血糖値があがる」などの意見が出てきました。「他にもあるよ」と言って、「血液の流れが悪くなる」「食欲がなくなる」「疲れやすくなる」「イライラする」などの砂糖の害を説明します。あわせて砂糖は体や脳を働かせる,エネルギーのもとになる,というよさも話します。1日にとっていい量(20g)についても説明します。角砂糖(6g)を見せて「これで3個ぐらいです」と話します。
 ペットボトル飲料を示しながら「この中に砂糖は入っているのかな」と問います。「甘いから入っているよ」と言います。そこペットボトルの表示に注目させます。するとどこにも書いていません。栄養成分表示では「糖分」ではなく「炭水化物」と表示されていることに驚きます。
 次に砂糖がどれくらい入っているのか角砂糖で示します。ペットボトル飲料の前に置いた紙皿の上に角砂糖を載せていきます。子どもたちがよく飲む清涼飲料水で調べると,500mlで49gから60g(角砂糖で8から10個に相当)。スポーツ飲料でも21gから33.5g(角砂糖で3から5個に相当)の砂糖が入っています。角砂糖でみると砂糖の多さを実感できます。

3.どうしてそんなに甘くないの


「こんなにたくさん砂糖が入っているのに,そんなに甘く感じなのはどうしてだろう」と投げかけて飲み比べの活動につなげます。清涼飲料水に含まれているのと同じ砂糖の量で砂糖水を作ったものを味見します。「甘い,甘すぎる」「気持ち悪い」砂糖水とサイダーを飲み比べして感じたことや考えたことを班で話し合わせると,「冷たいから感じないんだ」と言うことに気がつきます。「アイスクリームも溶けたときにはとても甘く感じますね。同じことですね」温度が低くなるほど甘さを感じにくくなることによって知らず知らずのうちに糖分をとっていることに気づかせることができました。。

4.上手に水分を摂る


 糖分の取りすぎは将来,生活習慣病になる危険性があることに触れます。水分補給の上手な方法もグループで話し合わせます。「一気のみをしないでコップに入れて飲む」「氷を入れて飲む」「お茶を飲む」「果物で水分をとる」などの意見が出ました。飲んだ砂糖の分だけ運動することも大切であることも話しました。
 
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